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職業ドライバーの安全運転寿命延伸に向け業務提携 損保ジャパン

株式会社 NeU、損保ジャパンおよび SOMPO リスクマネジメントは、NeU の「運転脳トレ」を活用して職業ドライ バーの安全運転寿命の延伸を目指し、2024 年 4 月より業務提携を開始した。
自動車運送業界では、深刻な人手不足と相まって、職業ドライバーの高齢化が急激に進んでおり、ドライバーの認 知機能低下が原因と推定される重大事故も発生している。人手不足解消の切り札となる自動運転など新技術の 進展は目覚ましいものの、旅客・物資の輸送という社会インフラ維持には、当面の間、人による運転が欠かせない 状況が続く。そのため、自動車運送事業者がサービスレベルを維持するには、ドライバーの健康管理とあわせて、認 知機能の維持・向上にも努めることが重要だと考えられる。
認知機能の維持・向上には、脳の前頭前野(運転に重要となる認知・判断機能を司る部位)の活動を活発に させる適切な脳のトレーニング(以下「脳トレ」)が効果的。「運転脳トレ」により情報処理・反応速度など認知機 能を鍛えることで、運転時の急加速・急減速の頻度が低下したという検証結果もあり、安全運転の促進や事故の 防止、エコドライブの実践に役立つことが期待できる。
NeU は、東北大学加齢医学研究所教授・医学博士川島隆太氏の「認知脳科学知見」と、日立ハイテクの「携 帯型脳活動計測技術」を融合させた先進的なブレイン・ヘルステックのソリューションを開発している。今回の提携に より、損保ジャパンのお客さまである運輸事業者に、NeU の「運転脳トレ」を SOMPO リスクの事故削減ソリューショ ンのラインナップに加えて提供することで、職業ドライバーの安全運転寿命の延伸と事故防止を目指す。
職業ドライバーの業務前点呼時や休憩時間などに 3 種類のゲームを合計で5分程度実施することで、運転に関 する認知機能を鍛えることが可能。通常はスマートフォン専用アプリケーションで実施するが、日立ハイテクから継承 した脳活動センシング技術をさらに軽量・小型化した脳活動センサーを使用して、脳の活動状況を可視化しながら 実施するトレーニングも用意している。脳トレの効果や毎月の認知機能の推移も確認することができ、ドライバーの QOD(Quality of Drive)を高い水準で維持していくことが可能。 「運転脳トレ」による事故削減効果の分析や、損保ジャパンが法人向けに提供しているドライブレコーダー等から取 得する走行データとの相関分析など、3 社がノウハウを持ち寄って、より効果的なサービス展開に繋げていく。また、 現在は法人向けのビジネスモデルだが、個人に提供できるサービスも検討し、損保ジャパンで自動車保険を契約し ていただいている全てのドライバーの安全運転寿命の延伸を目指す。さらに、NeU が開発する脳トレ・ソリューション は、認知症予防にも大きな効果が期待されるため、SOMPO グループの介護事業や生命保険事業など、幅広い 事業領域における全てのお客さまに提供できるサービスの開発にも、3 社共同で取り組んでいく。

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